人材確保と正社員制度の関わり

そんなに子供が悪なのか?

2014-10-19 17:58:27子供事情, 社会Tag:

社会という枠組みも、やはり生き物だ。少しずつ変化しながら今日がある。そして人間もまた生き物だ。時々刻々と、そのあり方や価値観が変貌している。だから、なにごとにも固定観念という枷を頑丈にかけないように生きなければならない。

どこかで疑ってみるという風穴が必要だ。男性は外で働き、女性は家庭を守るという社会通念は、ゆっくりではあるが崩壊しつつある。結婚して子どもが生まれても、育児は女性だけのモノではない。男性だって「イクメン」と呼ばれる時代だ。男女平等の実現は夫婦からはじめなければ社会通念に目標を満たすことができない。

わが国の社会通念には、まだまだ男尊女卑が根っこに蔓延る。女性が男性に経済的に依存する傾向の強いわが国の悪しきこの社会通念は、もっとドラステックに変化すべきだ。女性は結婚し子どもが生まれたら退職を余儀なくされ、その後社会復帰を試みようとしても、低賃金のパートタイマー職にしか就けない現実は悲しい限りだ。

結婚前せっかく取得した高いスキルは、宝の持ち腐れになる。これは、社会にとって大きな損失のなにものでもない。ところが、現実は厳しい。例えば、再就職時の面接で、子どもの問題に言及し、うかつにも「子どもが熱を出したら、お休みをいただけますか?」なんて言おうものなら、即不採用になってしまう。

子どもを持つことや、その子どもの病気のために仕事を休むことが、そんなにも悪いことなのだろうか。海外では子持ちの女性が、かように休むことを前提にしてフォーメーションが構築されている。わが国も、早急にそんな社会の枠組みを構築したいものだ。